好きだよ。
ある日 僕の家に兄さんが来た
戦争で耳をやられちまった
あの女の耳をくれないか!
それはダメだよ
僕の耳をあげるから許して
僕は耳を失ったけれど
君は話さないから問題ないさ
ある日 2人目の兄さんが来た
戦争で目を失った
あの女の目をくれ!
それは無理だよ
僕の目をあげるから許して
僕は目を失ったけれど
君の事がはっきり見えるよ
ある日 3人目の兄さんが来た
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戦争で大怪我だ!もう死ぬ
あの女の命をよこせ!
そんな…
僕の命をあげるよ…兄さん
僕は死んでしまったけれど
君を誰にも渡しはしないよ
そして女は
ここから出してと涙を流し
戦争が終わった。